【ふるえは原因を明らかにしないと治療できません】
「手のふるえ」の原因はさまざまです。
まず、原因をはっきりさせること。そうないと効果的な治療はできません。
手指のふるえがあっても、かならずしも脳や神経の病気とは限りません。
あまり気にしなくても良い場合もありえます。つまり、病気でないのに手がふるえることがあります。ものすごく緊張したとき、使いすぎて疲労の極みにあるとき、などです(こういう場合のふるえを「生理的振戦」と呼びます)。
一方、ふるえが出現した場合、まず考えなければならない病気として「甲状腺機能亢進症」という病気があります。
バセドー病や甲状腺炎などの甲状腺の病気があると、甲状腺ホルモンが増加し、これが交感神経の緊張状態をおこすために「ふるえ」が生じるのです。
これらの病気は、比較的若い方や、女性の方に多いですが、男性でも気をつける必要があります。
甲状腺機能亢進症では、手のふるえ以外にも、
「体重が減る」、
「脈が速くなる(頻脈)」
「よく汗をかく(発汗過多)」
などの自律神経の症状がみられることが多いですが、なかには「ふるえ」だけの患者さんもおられます。
甲状腺の病気は採血をすればわかりますから、ふるででお困りの方は、一度は検査した方が良いかも知れませんね。

ふるえがみられる病気の中で、もっとも代表的な病気が
「本態性振戦」と「パーキンソン病」です。
本態性振戦の方が患者さんの絶対数は多いです。
本態性振戦はふるえだけの病気ですが、パーキンソン病はだんだんと身体の動きに支障をきたすようになります。これらの病気は、しばしば混同されて誤って診断されている場合があります。全く別の病気ですから、治験方法も全くちがいますから、正しく診断されないと困ります。どちらもMRIに異常はありませんから、検査だけでは区別できません。
しかし、神経内科の専門医であれば診察するだけで簡単に区別できます。
「本態性振戦」についてもっと知ろう
「パーキンソン病の診断」についてもっと知ろう
ふるえでお困りの方は神経内科を受診してみて下さい。 
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